読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門 (著)佐藤優 [人文・思想]
単行本(ソフトカバー): 279ページ
出版社: 東洋経済新報社 (2012/7/27)
言語 日本語
ISBN-10: 4492044698
ISBN-13: 978-4492044698
発売日: 2012/7/27
読書法の本は、「本を読む本」や勝間さんの本など4、5冊読んだが、読書が苦手で遅読の身からすると、どれも敷居が高くあまり実践する気にならないものが多い。この本も、本を分類するためや、熟読を要しない本の速読について書かれており、大量の本を速読で読みこなす気があまりない自分にとっては、そういう読書法もあるのだな、という程度の態度で読み進めた。また、本は購入してメモったり折ったり、汚しながら読む、ノートにまとめる等、ちょっと面倒でこちらも実践は難しいかなと思った。本の置き場もないし。ちなみにこの本は、電子書籍でスマホの画面で読んだ。電子書籍についての著者の意見も是非聞いてみたいものだ。
個人的にこの本で参考になったのは、学生時代勉強をサボって、今更ながら基本的な知識を身につけたいと思っている身にとって、基礎知識をつけるための高校レベルの参考書などの書籍リストであった。これを参考に、基礎知識を身につけていきたいとの思いを持った。著者の人柄なのか、この本には読んでいると前向きな気持ちになれる要素も感じた。
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【memo】
第Ⅰ部 本はどう読むか
◆佐藤優さんの読書法に関する本。月平均300冊、多い月は500冊を超える本に目を通す。
熟読する本は月に4~5冊、超速読が240~250冊、普通の速読が50~60冊。
◆本には
「簡単に読み流せる本」 ・・・エロ小説やわかりやすく書かれた新書等
「そこそこ時間がかかる本」 ・・・標準的な教養書等
「ものすごく時間がかかる本」 ・・・語学・数学の教科書等
の3種類がある。
◆著者は書籍を次の4つに区分している。
①書籍を熟読する必要があるもの
②普通の速読の対象にして読書ノートを作成するもの
③普通の速読の対象にするが読書ノートを作成するには及ばないもの
④超速読にとどめるもの
◆速読の目的は、読まなくてもよい本をはじき出すこと。一生で読める本の数は限られている。
◆熟読
◇基本書の熟読には借りた本ではなく私物を用い、ページを折ったり線を引いたり書き込みを
しながら読む。
基本書は最低3回読む。①:印をつけながら ②:重要箇所に囲みを書き、ノートに書き
写す ③:結論部分を3回読み、もう一度通読する。
◇基本書は奇数冊を読んで比較する。
◆超速読(一冊5分)の目的は
①自分にとって有益な本か
②時間をかけて読むに値する本か
の仕分けであるとする。
だがその判断にはその分野についての一定の知識があることが大前提。
◆普通の速読(一冊30分)
普通の速読も基礎知識が土台に必要。
完璧主義を捨てること。速読が熟読よりも効果を上げることはない。
◆読書ノート
読後記憶が薄れてしまう。線で囲んだ重要部分をノートに書き写し、その下に簡単な
コメントを書く。記憶への定着が全く変わってくる。自分の「判断」「意見」をコメントする。
作成に時間をかけすぎない。時間を決めておく。
第Ⅱ部 何を読めばいいか
◆知は基本的に先人の遺産を継承したうえで成り立っている。読んだ本の知識を身につける
土台として基礎知識が必要。
◆大学入試センターの問題を活用して知識の欠落を確認する。
◆歴史小説で歴史を勉強してはいけない
◆高校レベルの教科書と参考書で基礎知識をつける
◆高校教科書レベルの内容を教える社会人向け講座を
第Ⅲ部 本はいつ、どこで読むか
◆能率が落ちてきたら仮眠をとるか、外国語か数学の練習問題を解く
2013-11-10 19:45
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